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人生の転機

砂場の魅力

皆さんは、最近、土にふれたのはいつでしたか?

新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続き、皆さんが土に触れる機会は減ってしまっていると思いますが、土や砂にふれることは、こどもの発達はもちろんの事、全年齢に不可欠であると私は考えています。

その為に私は、日本の砂場を改良する為、日々砂場の研究をしています。

そんな私の人生を変えた大きな出来事は2019年に起きました。

 

2019年 月に行くならお年玉

2019年1月。

Twitterでおこなわれた、前澤友作氏がおこなった#月に行くならお年玉 企画。

私は、この企画で砂場の研究費として100万円を前澤氏より受け取りました。
当時、前澤氏の活動に興味を持ち、彼のアカウントをフォローしていた私は、「また面白いことしているなぁ。」とTwitterをいつものように眺めていました。

しかし、ふと「自分がもらえたら砂場の研究費用に使えるな・・と考えたのです。
彼ならどんな人に夢を託すのかな。と私なりに考え、ハッシュタグをつけて、
100万円もらえたら‥研究にもっと没頭できる環境を整えたい!「砂場とこどものあそび」をもっと普及させたい!砂場の素晴らしさをもっと色々な人に届けたい!とコミットをすることにしました。

その想いが無事に届いたのかは分かりませんが、当選の際「僕も久しぶりに砂場で遊びたいなー」と前澤氏からメッセージをいただけたことは、今でも嬉しく心に残っています。

 

ヨーロッパへ行き、砂場研究家としての道を歩むことを決意

この100万円は、私にとっては、ただの100万円ではなく、前澤氏からいただいた付加価値やとても意味がある大きなものになりました。

100万円を消費するのではなく、未来に投資しようと考えた私は、その100万円を握りしめ、ヨーロッパへ砂場調査に出かけます。砂場の起源がドイツにあるといわれている為、ヨーロッパの砂場を以前から調査したかったのです。

ヨーロッパでは、ホテルに泊まることなく、小さなお子さんのいる現地の方の家に宿泊させていただく旅にしました。より文化や生活を感じる旅にしようと思ったからです。

デンマーク・ドイツ、ベルギー、オランダを中心に公園や幼稚園・保育園の砂場調査を行いました。

そして、最初に訪れたデンマークで大きな衝撃を受けました。日本とは公園の在り方にそもそもの大きな違いがあったのです。

働き方改革の進んだデンマークは、多くの人が15時〜16時ごろに終業し帰宅します。

では、仕事を早く終わらせたデンマークの人々はどう過ごしているのかというと、ほとんどの人が家族や友達とのゆったりとした時間を過ごしています。

デンマーク人にとって、仕事は人生で一番大切なものではないのです。

かといって、仕事にやりがいを持っていないという訳ではありませんが、仕事より家族やプライベートを重視している人が圧倒的に多いのです。

余暇の時間が増えたデンマーク人は白夜のある環境も手伝ってか、夜遅くまで公園に多くの人が出かけていました。家族で夕食をとっている家族もいれば、公園でランニングをしたり、スポーツをする人もたくさんいましたし、公園の広場で大人向けの趣味の講座などもたくさん開かれていました。公園は生活の場。さながら自宅の庭の延長のような雰囲気です。

なので、自然と公園への興味関心が増えるのです。日本では近所の公園を自分の庭のように思う人はいるのでしょうか。デンマークほどではないと強く印象を受けました。

興味関心があるから近所の公園を地域住民が協力して綺麗に使い管理をしている。こどもの使う遊具に対しても意見をしっかり持っているという様子でした。そして、これはその後訪れたヨーロッパ諸外国にも共通していました。

こと砂場に関しても、砂の粒子の細かさから、設計、水の導線など大きな違いがあったのは言うまでもありません。教育が一歩も二歩も進んでいる。そんな印象を受けました。

その現実を知った私は、会社員の片手間おこなっていた砂場の研究を専門にやっていこうとヨーロッパの地で決意し、会社を退職し、砂場研究家として歩み始めました。

日本全国の砂場の環境改善、公園への取り組みをしっかりやっていこうと決めたのです。

その砂場調査の旅は大きなきっかけとなり、私に今でもよい影響を与えてくれています。