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砂場の魅力について

砂場研究家のCodamaと申します。
色々なメディアで取り上げていただけるようになり感謝しております。
(吉本興業の文化人枠に所属をしております。)

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そこで、今日は、なぜ「砂場」にここまで魅了されているのかのお話を自己紹介も兼ねて、少し長くはなりますが、書かせていただければと思います。

■Codamaのこと

自己紹介

まずは自己紹介をさせていただきます。

私は砂場とあそびの研究家として、砂場あそびどろだんごを通じて、
こども達が土にふれる必要性を伝える為にワークショップや講演会や社内研修をしたり、

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幼稚園保育園公園砂場づくり園庭のプロデュ-スをおこなったり、

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世界日本各地砂場のつくりや成分を研究したり、
(調査した砂場は世界中で2000箇所以上)

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砂場あそびを通じて、こどもが年齢に応じて獲得していく「動き」や「発達」について研究をしたり、

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土や砂にふれるよさを伝えるため「どろだんごチャンネル」というYouTubeをお届けしたりしています。

Youtube どろだんごチャンネル はこちら
Youtube 砂場チャンネル はこちら

砂場との出会い

私と砂場の出会いは、前職である医療法人に勤めていた時に遡ります。
当時、私の勤務していた法人がある地域は若い世代の人口の流入が多くあり、待機児童が増えるなど、保育園が不足している状況がありました。子育て世代に向けても地域に貢献したいという強い想いのあった経営者の意向をうけ、当時、広報と企画の責任者をしていた私が、ブランディングを含め、地域に受け入れていただける保育園をつくる為のプロジェクトの責任者になりました。
しかし、保育士でも幼稚園教諭でもない私は、イチからこどもの教育と保育園設置に向けての課題に向き合うことになりました。0歳から6歳までのこどもの成長の可能性について。今の日本の幼児教育と諸外国の幼児教育について。保育園の設置基準・保育士の配置基準・保育士の給料問題・園庭の作り方etc.様々なことを勉強していきました。他にも、そもそも、なぜ待機児童がうまれているのか、保育の世界では常識である非常識なことについても、わからないことだらけの私だからこそ、すべてに真剣に向き合いました。
その中で、ある日、「砂場」というものに出会いました。
園庭に砂場を設置する・・となった時に、そもそも砂場って必要なんだろう?か
全国の話題の保育園に片っ端から見学に行った際に、砂場のある園もない園もあったな・・なぜだろう?と気になったのです。
文献を紐解くと、1993年の都市公園法の改正により設置義務がなくなってしまったこと。さらに1995年の幼稚園設置基準からもはずれ、砂場の設置は施設設置者の任意の判断に任されることになってしまったこと。日本のこども達を取り巻く環境から砂場がどんどん減ってしまっていること。などが分かったのです。

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また、砂場研究の第一人者でいらっしゃる教授にこの時出会ったのも、私のその後の人生を大きく変える出来事になりました。教授には砂場について本当に色々なことを教えていただきました。砂場は知れば知るほど、こどもにとって素晴らしい場所であることを理解したのです。(砂場については、後述します。)
私は、保育園の完成を無事に終えた後も砂場への興味が止まる事はなく、プライベートの時間を使っては、独自で全国の砂場をめぐり、ひたすら砂場とあそびの研究をおこなうようになりました。

2019年 月に行くならお年玉

そんな中、あの日がやってきます。2019年1月。
#月に行くならお年玉 企画 で100万円当選するのです。
以前から前澤さんのフォロワーだった私は、「また面白いことしてるなー」と最初は、Twitterをいつものように眺めていました。
しかし、ふと「自分がもらえたら砂場の研究費用に使えるな・・と考えたのです。
どうせなら掴み取りにいきたいな。と考え、ハッシュタグをつけて、
100万円もらえたら‥研究にもっと没頭できる環境を整えたい!「砂場とこどものあそび」をもっと普及させたい!砂場の素晴らしさをもっと色々な人に届けたい!
コミットをすることにしました。

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その想いが無事に届いたのかは分かりませんが、当選の際「僕も久しぶりに砂場で遊びたいなー」と前澤さんからメッセージをいただけたことは、今でも嬉しく心に残っています。

会社を退職して砂場研究家としての道を歩む

この100万円は、私にとっては、ただの100万円ではなく、前澤さんからいただいた付加価値やとても意味がある大きなものになりました。
きっかけにすぎないのかも知れませんが、私はそれまで自分がやっていた研究に
自信を持って取り組むことができ、夢に向かって歩き出すことになりました。

その100万円を手にヨーロッパに砂場調査に出かけ、ヨーロッパの最新の教育や公園のあり方に刺激を受け
一大決心をして、会社を退職してフリーランスとしてやっていく決意をします。
(前職場の経営者には本当に本当に感謝をしています。)

それから今日まで、全国の保育園幼稚園企業イベントなどで砂場あそびや、ピカピカどろだんごづくりのワークショップ園庭づくりのアドバイスなどを全国各地でおこなったり、教育・福祉の最先端であるヨーロッパの砂場や教育施設をまわったり、YouTubeを始動したりして活動を続けています。

■なぜ砂場なのか

砂場の魅力

さて、私がそこまでしてハマっている砂場の魅力についてお話しします。

皆さんは、最近、土にふれたのはいつでしたか?
外出自粛が続いており、さらに皆さんが土に触れる機会は尚更、減ってしまっていると思いますが、先に述べたように、土や砂にふれることは、こどもの発達に不可欠であると私は考えています。

※ちなみに「砂」は「土」の粒子の一部ですので、これ以降は「土」と表記させていただきます。

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こどもは土に触れてその感触を感じ、想像力創造力を育みます。
様々な形に変えられる土は、こどもがつくりたいものを自在につくれる、優れたあそび道具になります。 また、いろいろな感覚を刺激されるのも、土あそびのメリットです。 土の独特な感触にふれると、こどもの脳はいろいろな刺激を感じとります。 手のひらでの感触指をすり抜けるやわらかさ・湿っぽさにおいetc.
土には五感を刺激し、大脳を鍛える要素が詰まっています。

土あそびは、ジャングルジムやすべり台と違い、物事に集中して取り組むという経験を積むことができる「静」のあそびです。

また、土をさわる場面では日光に当たることが多く、日光に当たることでビタミンDが生成されます。 ビタミン D はカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にしてくれます。

そのほかにも、ロンドンの研究者が、土に含まれるバクテリアの一種、ミコバクテリウムに、 幸せを感じたり、やる気を起こさせてくれる化学物質セロトニンを分泌するニューロンを活発にする作用があることを研究結果として発表しています。

このように土にふれることは こどもにとって様々なメリットがたくさんあります。
(別記事にもまとめてありますので、よければそちらもご一読ください)

しかし、この「砂場」について日本では様々な問題がある近のをご存知でしょうか。私はその問題に向き合って、課題解決をしていきたいと考えています。

日本における砂場の問題点と背景

大きく分けて問題点は4点です。

その①
まず、先ほども述べたとおり、日本では、砂場がこども達を取り巻く環境から減少してしまっているということ。

その②
海外の公園の砂場に比べて日本の砂場の質が低いということ

その③
砂場の管理・メンテナンス不足

その④
砂場が保護者から敬遠されているということ

です。では実際に解説をしていきます。
①は述べたので②から記述します。

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これは、一般的な日本の公園の砂場の砂(上)と
一般的なベルギーの公園の砂場の砂(下)です。
こうやって比べると砂の質が全然違うことが分かりますでしょうか?

粒子が細かく均等であれば、あそびやすく、集中力も途切れさせにくい為、私は、経験上、砂場に入れる砂は砂の中でもさらに細かい、1mm〜以下の「砂」であることが望ましいと考えています。

しかし、日本の砂場はそもそも「砂」ではなく2mm以上の「礫」が砂場に入っていることが多く、そのせいで砂場が硬化してしまったり、あそびにくく、痛い。あそびにくいことでこどもの集中力を欠く等の現象が起こります。

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(「砂」より大きいのが「礫」です。)

こどものあそびに、どのサイズの砂が適しているのを理解しているからこそ、諸外国の公園の砂場の多くは、導入設計時から砂の質までしっかりと指定し管理されていることが多く、その教育への取り組みの差を痛感します。

それは、その③砂場の管理・メンテナンス不足にも通じる問題です。

これは日本によくある砂場の写真です。

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砂場が硬化してしまっていたり、名ばかりのシートがかかっているだけで、中にはゴミが入っていたり、雑草が生えていたりしている砂場が、残念ながら全国のあちらこちらで見受けられます。

そしてこの問題が④に繋がるのですが、

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砂場の魅力は分かっていながらも、衛生的でないため遊ばせたくないという意見が保護者や教育現場からも声が上がってしまう現状があるのです。
これはとても悲しい現状だと思います。

なぜ、日本は公園の管理ができていないか。私は、これは行政だけの問題だけではいのではないかという結論に至りました。
もちろんメンテナンスは大事ですし、当たり前のことだとは思いますが、行政の管理やメンテナンスだけは限界があります。
日本社会の公園に対する考え方からそもそも考え直していかなければならないのではないかと考えるに至りました。。

例えば、自分の家の近くにある公園を皆さん想像してみてください。

管理はどこがしているかご存知でしょうか?行政とか市町村でしょうか?
日本の公園はそもそも、設置や管理は行政がするものとしての認識があり、地域住民の手で守られるべき自分たちの公園という文化や認識が存在していません。

実は多くの小さな公園は自治会や町内会が管理している場合が多いのですが、日本人は自分の家の近くにある公園を「自分達の公園」という認識で見守っていない為、どこか他人事です。

家の近所の公園でさえ、なんか行政が勝手につくったもの。
認識は、そんな感じなのではないでしょうか。

しかし、私がみたヨーロッパ諸国の公園を見守る文化は、そうではありませんでした。地域の人たちが自分たちの生活に必要な場所として、公園守っていると感じたのです。小さな汚れは自分たちで綺麗にし、日々向き合っているからこそ、管理について問題があれば、自分たちで声を上げる為、行政に情報が行き届きます。
自分たちの公園として見守っている為、いい方向への循環がされています。

ヨーロッパ諸国は、すでに働き方改革がすすみ、短時間の勤務で社会保障がされ、大切な人と過ごす余暇を大切にしています。平日も15時で仕事を終え、明るいうちから家族で公園で過ごす時間も多く、そういった背景も、もちろんあるとは思います。
しかし、日本も文化の違いはあれど、AIが発達し、働き方改革や今回の新型ウイルスの影響を受けた後の社会は、思ったよりも速いスピードで変化が訪れるはずで、その時、公園のあり方・存在意義は大きく変わるはずです。

家族と過ごす時間を見つめ直した社会に、公園はとても大切な場所になるはずです。このタイミングを見落とさず、しっかりと向き合っていくべきことだと私は考えています。

今後伸びていく公園事業

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近年までは国の主導によって、公園はつくられてきました。
しかし現在は、諸外国並の公園数・公園面積の確保が方針として求められる中で、公園の整備や維持管理の主体は国から地方自治体に移っていき、それぞれの地域に合った公園づくりが行われるようになっています。
これからの時代、地域の特性を生かしながら、公園は多様化し、公園設備などもより質が高く高機能なものが求められるようになっていくと考えられます。
国は、これまで整備してきた公園を、民間企業の力を積極的に活用していくことが予想されます。市場規模が確実に拡大していく中で、自分たちが求める公園を、しっかりと実現していくための声をあげ、よりよい社会を作っていくために、砂場に着目しながらも、大きな社会問題解決に取り組んでいきたいと私は考えています。

長文となりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。